桜はピンクや白の花が主役。
散ったら誰も見に来ない。
桜の葉っぱは嘆いていました。
「なんだい、なんだい。皆して花ばかり!」
「オイラだって立派に茂っているのに!」
「あー散っちゃったね。。って残念な顔ばかりじゃないか。」
オイラは生まれてきちゃいけなかったのかい・・・?
「喜んでくれるのは虫だけかい。」
「ならもういっそ風に飛ばされてどこか遠くへ行きたいよ。」
すると強い強い風が吹きました。
「うわー!」
葉っぱは飛ばされました。高い高い空の上。
木があんなに小さく見える。
そして葉っぱは知らない街へ飛んできました。
「ここはどこだい?オイラなんだか淋しくなってきたよ。」
葉っぱは風に飛ばされたことを後悔していました。
「オイラが間違っていたのかな。虫でもいいから会いたいよ。」
「淋しいよ、淋しいよ。」
するとそこに優しそうな
シワシワのおばあちゃんが通りかかりました。
「おやおや、これは桜の葉っぱじゃないか。綺麗だねぇ。」
「ちょうどよかった。これを塩につけて・・・」
「これでいいね。まぁ美味しそうな桜餅」
http://kaoruokumura.blogspot.jp/2013/02/33.html
葉っぱは喜びました。
自分を必要としてくれる人が現れた。
それがとても嬉しかったのです。
オイラもやっと生きる意味を見つけたよ。
桜の花にはなれないけれど、オイラにはオイラの道がある。
だからもう淋しくないし、哀しくもないんだ!
よーし、これからも頑張るぞ!!
まずはこの綺麗な形を・・・
「いただきます。」
・・・え???
おしまい(笑)